飲食店開業の内装工事、完全ガイド。 費用・スケジュール・許認可・失敗パターンまで、これ一本で全部わかる

飲食店を開業するとき、内装工事は最大の出費です。日本政策金融公庫の調査によれば、飲食店の開業資金平均は約883万円、そのうち内装工事費は約40%・平均368万円を占めます。

この「最も大きな一回の出費」で失敗すると、開業後に取り返しがつきません。厨房動線が悪くてスタッフが疲弊する、保健所検査でやり直しが発生する、追加費用で資金が底をつく——これらは内装工事を「なんとなく」進めた結果として、現場でよく起きることです。

この記事では、江戸川区・東京23区で多くの飲食店内装を手がけてきた株式会社GLORYが、費用・スケジュール・許認可・業態別設計・失敗パターンまで、飲食店内装工事のすべてを一本にまとめて解説します。

この記事でわかること

1. 飲食店内装工事の「費用の全体像」——業態別坪単価と費用内訳

2. 開業日から逆算する「内装工事スケジュール」の正解

3. 飲食店だけが必要な「許認可・行政申請」の全リスト

4. 業態別・内装設計の重要ポイントと「飲食店特有の設計知識」

5. 現場で見てきた「飲食店内装の失敗パターン」ワースト6

6. 費用を賢く最適化する「3つの戦略」

7. GLORYに相談すべき理由

1. 飲食店内装工事の「費用の全体像」

まず「何にいくらかかるのか」の全体像を把握することが、正しい予算計画の第一歩です。

業態別・坪単価の目安(スケルトン物件)

業態 坪単価目安
(スケルトン)
坪単価目安
(居抜き改装)
費用が高くなる主な理由
カフェ 35〜60万円 15〜30万円 デザイン性・照明・造作カウンター
ラーメン・定食屋 40〜70万円 20〜35万円 大型厨房・強力排気ダクト・給排水
居酒屋・ダイニング 45〜80万円 20〜40万円 個室・照明・換気・防音・電気容量
イタリアン・フレンチ 60〜100万円 30〜50万円 高級素材・特注造作・照明設計
バー・ダイニングバー 50〜100万円 25〜45万円 防音工事・特殊照明・電気容量増設
焼肉・焼き鳥 60〜120万円 30〜60万円 テーブルロースター設置・大型排煙ダクト

⚠️ 坪単価だけで比較してはいけない理由

「坪単価30万円」の見積もりに設計費・厨房設備・諸経費が含まれていないケースが多数あります。「坪単価50万円」の全込みより高くなることも。必ず「何が含まれているか」の内訳で比較してください。

内装工事費の「内訳」——何にいくらかかるか

費用カテゴリ 全体費用に占める比率 削減可否 主な内容
設備工事費
(電気・給排水・空調・ガス)
35〜45% ❌ 削減不可 電気配線・給排水・空調・ガス配管
厨房工事費
(ダクト・グリストラップ等)
15〜25% ❌ 削減不可 排気ダクト・グリストラップ・防水処理
内装仕上げ工事費 20〜30% △ 部分的に可 床・壁・天井の素材・施工費
造作工事費 10〜20% △ 部分的に可 カウンター・棚・間仕切り・建具
設計・デザイン費 5〜15% ❌ 削減不可 設計図・デザイン料・現場監理

2. 開業日から逆算する「内装工事スケジュール」の正解

「物件が決まったから業者を探そう」——この段階ではすでに時間が足りていない可能性があります。飲食店の内装工事は、工事期間だけでなく設計・申請・検査のすべてを含めると最低4〜6ヶ月が必要です。

6

開業6ヶ月前〜

コンセプト確定・業者への初回相談・物件探し開始

業態・ターゲット・客席数・予算の骨格を固める。物件探しと内装業者への相談は同時並行が鉄則。内装の概算を知らないと物件の総コストが計算できない。

4

開業4ヶ月前〜

物件契約・基本設計スタート・保健所事前相談

物件契約と同時に設計をスタート。保健所への事前相談はこの時点で必ず開始。手洗い設備の位置・数・仕様が設計に関わるため、設計確定前に保健所の基準を確認することが必須。

3

開業3ヶ月前〜

実施設計確定・工事契約・行政申請開始・特注品発注

設計確定後、工事契約と同時に「防火対象物工事等計画届出書」を消防署へ提出(着工10日前まで)。特注家具・輸入素材は納期が長いため、この時点で発注を完了させる。

2

開業2ヶ月前〜

着工・施工期間(業態別:3〜8週間)

工事が始まります。オーナーは週1〜2回の現場確認を推奨。この期間中もスタッフ採用・POSレジ・食材仕入れ先・SNS告知の準備を並行して進める。

業態別・施工期間目安:カフェ3〜4週間 / 居酒屋5〜7週間 / 焼肉・焼き鳥6〜10週間

1

開業1ヶ月前〜

完成検査・保健所検査・消防検査・是正・引き渡し

工事完了後、施主検査・保健所検査・消防検査が入ります。検査で指摘が出ると是正工事が必要になるため、最低2週間の余裕が必須。プレオープン・スタッフ研修もこの期間に。

開業日

3. 飲食店だけが必要な「許認可・行政申請」の全リスト

飲食店の内装工事は、他の業種と異なり複数の行政機関への申請・検査が必須です。これを内装業者任せにせず、オーナー自身も理解しておく必要があります。

申請・届出 申請先 タイミング 重要度
食品営業許可 保健所 完成検査後・開業前 ★★★ 必須
防火対象物工事等計画届出書 消防署 着工10日前まで ★★★ 必須
防火対象物使用開始届出書 消防署 使用開始7日前まで ★★★ 必須
飲食店営業許可(保健所事前相談) 保健所 設計段階で相談 ★★★ 必須
深夜酒類提供飲食店営業届 警察署 開業10日前まで ★★☆ 深夜営業のみ
風俗営業許可(接待あり) 警察署 着工前から(2〜3ヶ月審査) ★★★ 該当業態は必須
グリストラップ設置(排水規制) 自治体・水道局 設計段階で確認 ★★★ 飲食店は必須

⚠️ 保健所対応を後回しにすると必ず後悔します

保健所は手洗い設備の位置・数・サイズ・素材まで細かく基準があります。設計が完成してから保健所に相談すると、手洗いの位置変更・仕様変更で数十万〜百万円規模の追加工事が発生することがあります。必ず設計段階で保健所に事前相談を。GLORYでは申請対応の経験も豊富で、設計段階から法規を組み込んでいます。

GLORY / CONTACT

「どこから始めればいい?」
物件探しの段階から、GLORYに相談してください。

物件内見への同行・保健所への事前相談同席・設備状態の確認まで対応しています。

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4. 業態別・内装設計の重要ポイントと飲食店特有の知識

飲食店の内装は「おしゃれな空間を作ること」だけでは不十分です。業態ごとに特有の設計要件があり、これを知らないと「見た目はいいが使えない店」になります。

飲食店内装で「必ず設計に組み込むべき」5つの要素

① 厨房動線——スタッフが最短で動ける設計

厨房内でのスタッフの移動距離が長いと、料理の提供スピードが落ちクレームにつながります。「食材搬入→冷蔵保存→調理→盛り付け→配膳」の一連の動きを最短化するレイアウトが必須です。厨房面積は客席数に対して適切な比率(一般的に全体の25〜35%)を確保してください。

② 排気ダクト・換気——においと煙の問題を根本解決

飲食店でにおいや煙が客席に流れると、顧客満足度が大きく下がります。業態によって必要な換気量・ダクトのサイズは異なります。特に焼肉・焼き鳥・ラーメンは大型の排気設備が必要で、テナントビルの構造上設置できない場合があります。物件内見時に「ダクト設置可否」を確認することが最重要。

③ グリストラップ(油水分離装置)——法令上の設置義務

飲食店の排水には食用油・食材カスが含まれるため、下水に直接流すことは法律で禁止されています。グリストラップの設置は飲食店として開業するための条件であり、保健所検査の確認項目でもあります。設置スペースの確保は設計段階から計画することが必須です。

④ 清掃・メンテナンスのしやすさ——毎日の衛生管理を楽にする設計

厨房は毎日清掃が必要な場所です。「デザイン性は高いが汚れが溜まる」「隙間が多くゴキブリが出やすい」という内装は、保健所検査に影響するだけでなくスタッフの労働負担を増加させます。厨房の床は防水・防滑素材、壁は拭き取れるタイル・ステンレスが基本です。

⑤ 電気容量——業務用機器に対応した電力インフラ

業務用厨房機器は家庭用の数倍の電力を消費します。既存の電気容量が不足している物件は電力会社への増容量申請が必要で、工期と費用に大きく影響します。物件の電気容量は内見段階で必ず確認を。GLORYでは物件内見同行時にこの確認を行っています。

5. 現場で見てきた「飲食店内装の失敗パターン」ワースト6

GLORYが相談を受けた飲食店オーナーから聞いた「やり直したかった」の声を、パターン別に整理しました。

失敗① 保健所確認なしで設計を進めた

工事がほぼ完成した段階で保健所検査を受けたところ、手洗い設備の位置・サイズ・素材が基準を満たしていないと指摘。改修工事で約80万円の追加費用と3週間の開業延期が発生したケース。

✅ 対策:設計着手前に保健所へ事前相談必須。GLORYでは設計段階から保健所基準を組み込みます。

失敗② 「安い業者」を選んで追加費用が膨らんだ

見積もり段階では格安だったが、着工後に「ダクト工事は別途」「グリストラップは含まれていない」などの追加が次々と発生。最終的な総額は当初見積もりの1.5倍になったケース。

✅ 対策:見積もりは「飲食店特有の設備工事がすべて含まれているか」を内訳で確認する。

失敗③ 厨房が狭すぎてオペレーションが回らない

客席数を増やしたいあまり厨房を削った結果、2名以上のスタッフが同時に動けない厨房になってしまった。ランチ営業で常に混雑してミスが頻発し、クレームが増えたケース。

✅ 対策:厨房面積は全体の25〜35%を確保。客席数の欲張りより、スタッフが快適に動ける設計を優先。

失敗④ 換気が不十分でにおいが客席に漂う

コスト削減のため換気設備を小さくしたところ、厨房の熱・においが客席まで届くようになり、口コミに「においが気になる」というネガティブなコメントが増えたケース。

✅ 対策:換気・ダクト設備は業態に応じた必要換気量を計算した上で設計する。削ってはいけない箇所の代表格。

失敗⑤ デザインに予算を使いすぎて設備が貧弱になった

おしゃれな内装を実現しようと内装仕上げ・造作に予算を集中させた結果、厨房設備・空調・照明のグレードが大きく落ちた。見た目はいいが「夏に暑い」「料理の温度管理ができない」という問題が頻発したケース。

✅ 対策:設備工事(電気・換気・空調)は全体の35〜45%を確保してから内装デザインの予算を考える。

失敗⑥ 工期の見通しが甘く開業日に間に合わなかった

「物件が決まったから来月には開業できる」という計画で動き始めたが、設計・申請・施工・検査のすべてを経ると3ヶ月かかった。その間の空家賃が経営を圧迫したケース。

✅ 対策:開業日から最低4〜6ヶ月前に業者への相談をスタートする。「物件を見つけてから」では遅い。

6. 費用を賢く最適化する「3つの戦略」

戦略①「削れる場所」と「削ってはいけない場所」を正しく分ける

✅ 削れる(工夫次第でコスト削減可)

バックヤード・スタッフルームの仕上げ
客席壁面(アクセントウォール1面のみこだわる)
天井仕上げ(スケルトン活用)
椅子・テーブル(既製品活用)
開業時の装飾・グリーン(後から追加可)

削ってはいけない

電気・給排水・空調・ガス設備
排気ダクト・換気設備
グリストラップ
照明設計
厨房動線・レイアウトの精度
設計・デザイン費用

※スマートフォンでは縦並びに表示されます

戦略②「居抜き物件」の正しい活用法

同業態の居抜き物件を選ぶことで、厨房設備・ダクト・給排水の工事費を大幅に削減できます。ただし、以下の点は必ず内装業者と現地確認を。

☐ 冷蔵庫・ガスコンロ・空調の動作確認(修理費が追加になることがある)

☐ ダクト・配管の劣化・詰まり状態(清掃・修繕費が発生する場合あり)

☐ 電気容量が自分の業態の機器に対応しているか

☐ 造作譲渡料の金額(相場は50〜300万円。交渉次第で下げられる場合も)

☐ 退去時の原状回復条件(「どこまで戻すか」を事前に確認)

戦略③「発注構造」を変えて中間マージンを排除する

飲食店の内装工事でコストが膨らむ構造的な原因の一つが、デザイン会社→施工会社という多段階発注に生まれる中間マージンです。設計施工一体型の業者を選ぶか、GLORYが展開するO.D.Gのデザイナー指名制(中間マージンゼロ)を活用することで、同じ予算でより質の高い施工が実現します。

O.D.Gプラットフォームで飲食店内装の費用を最適化

✅ 業界初・デザイナー指名制(ポートフォリオを見て自分で選べる)

✅ 中間マージン完全ゼロ(同じ予算でより高品質な設備・素材に使える)

✅ 初期費用分割プラン・厨房/空調リースプランに対応

→ O.D.G無料見積シミュレーター(3分で概算確認)

7. 飲食店内装工事を、GLORYに相談すべき理由

飲食店の内装工事は、一般店舗よりも設備・法規・行政対応の知識が格段に必要です。「経験がない業者に頼んで後悔した」という声が最も多いのも飲食店です。

️ 飲食店専門の施工実績

カフェ・居酒屋・バー・レストランなど多業態の施工経験を持ちます。業態ごとに異なる設備要件・法規・動線設計を熟知しています。

保健所・消防対応の経験豊富

設計段階から保健所基準・消防法を組み込み、検査での是正ゼロを目指した施工を行います。申請書類のサポートも対応。

物件内見への同行対応

「この物件でダクトが設置できるか」「電気容量は足りるか」を現地でプロが確認。物件選びの段階からサポートします。

️ 設計施工一体・自社チーム

設計と施工が同じチームで動くため、「設計と施工の間のズレ」が発生しません。江戸川区を拠点に東京23区全域に対応。

※スマートフォンでは縦並びに表示されます

この記事のまとめ

✔ 飲食店内装工事費は開業資金の約40%。最大の出費だからこそ正しい判断が必要

✔ 坪単価だけで比較してはいけない。「何が含まれているか」の内訳で比較する

✔ 開業日から最低4〜6ヶ月前に動き出す。物件探しと業者相談は同時並行

✔ 保健所への事前相談は設計着手前が必須。後回しにすると数十万〜百万の追加費用が発生

✔ 飲食店特有の設備(ダクト・グリストラップ・電気容量)は設計段階から計画する

✔ GLORYは飲食店専門の施工実績・保健所対応・物件内見同行まで一貫してサポート

GLORY / CONTACT

「物件はまだ決まっていない」でも大丈夫。
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業態・エリア・予算の段階から、飲食店開業の内装を一緒に考えます。保健所事前相談・物件内見同行・費用シミュレーションまで、開業前のどの段階でもご相談いただけます。

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この記事を書いた会社

株式会社GLORY

江戸川区を拠点に東京23区全域の飲食店・美容室・クリニック・オフィスの内装工事を手がける施工会社。保健所対応・物件内見同行・設計から施工まで一貫対応。デザイナー指名プラットフォーム「O.D.G」も運営。

www.glory-2016.com / お問い合わせ


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